イラスト英作文
ここ最近取り組んでいる課題です
中3生向けに毎日1枚、AIで作ったイラストを送り
そこから1文の英作文をしてもらうもの
なんだかんだで始めてもう1ヶ月ほどがたちましたね
―――きっかけ
始めたきっかけはシンプルで
もともと「絵を見て英語を作る」という勉強法を
前からやりたかったんですよ
ただ、自分では描けないし、誰かに頼むのも手間がかかるし
でも、今はAIがある
これが大きかったです
英文法の単元を私が決めて
それに合った文を考え
イラストを生成するという流れです
―――気づいた問題点
やっていくうちに、ある問題に気づきまして
「見たままのことを書く生徒が多い」
イラストの通りに
みたまま思いついた日本語を英語にする
まぁこれが悪いわけじゃないんですけど
デメリットは単語がわからないと思考が止まってしまうってこと
もちろん、調べてもらって、それで単語を覚えてくれるのであればOK
でも、実際の入試の英作文ではそうはいきませんからね
日本語から直で英語に訳すのではなく
いろんな角度から、もっと柔らかい頭でみてもらいたい
だからこそ
「イラストから発想を広げる」
「いろんな角度で物事をとらえる」
それを目的にしたこの課題には、価値があると思っているんです
見たままじゃなくてもいい
「あえて」違う角度で見ると
かえって簡単な英語で表現できることだってありますから
その柔らかい頭を育てていきたいんです
答えが1つじゃないのも
これの面白いところで
模範解答はいつも私が送っていますが
生徒から送られてくる文の中には、「そうきたか!」という面白い表現や
私自身が「確かにその言い方もあるな」と思うようなものもあって
こちらも楽しませてもらっているんですよね
―――ネタ作りのために参考にしているもの
毎日やっていると
こんなネタはどうだろうと思いつくこともあって
たまに他教科の要素を取り入れたりしています
例えば
受動態の単元では『羅生門』のイラストを描いて
隣に芥川龍之介を配置し
「これを受動態で表してみよう」みたいな
英語だけじゃなく国語の知識も必要になる
いいですよね、これ
社会や理科と絡めることもできるだろうし
他には【今日は何の日?】をしらべ
それにちなんだイラストにしたりとか
これはこれで雑学が増えるメリットもありますね
―――課題をやるうえで大切にしていること
大切にしているのは
「やらせる側が楽しんでやること」
これ、ずっと思っていることなんですけど
義務感でやったものって
絶対に伝わってしまうんですよね
やる側がワクワクしていれば
きっとそれも伝わる
だから、英文を考えるのも
イラストを作るのも
私はちゃんと楽しんでやってます
―――最後に
イラスト英作文は
英作文の力をつけるのが
第一の目的ではあるけれど
見たままをそのまま訳すだけじゃなく
「発想力」「柔軟な視点」
そんな力を育てるための試みでもあります
まだまだ試行錯誤中ですが
これからも続けていきたいと思っています