個太郎塾ふじみ野教室 -埼玉県富士見市-

勉強大好き変わり者の塾長です。変人と呼ばれることもしばしば・・・ブログを読むとわかります笑

【根っこまで真似ることはできない】勉強と仕事で「真似る」意味が違う理由

勉強がうまくいかないとき

よくこう言うことがある

 

「できる人の真似をしてごらん」と

 

特に勉強時間やワークの回数など

“量”の部分に関しては

そのまま模倣しても一定の成果に結びつきやすい

 

なにより

自分にもできそうだという気持ちになる

これが大きい

 

だけど──

この「真似る」という行為は

どこまでも万能ではない

 

むしろ

仕事や人生の場面においては

真似をすることで

かえって歯車が狂い出すことすらある

 

なぜか

 

それは

“やり方”だけを切り取っても

うまくいかない領域があるから

 

その人が

なぜその方法で成果を出せたのか

 

それは

その人の性格や

これまでの経験

築いてきた信頼関係や

置かれた状況

そういった“背景の全部”と

セットだったから

 

いわば

見えない土壌ごと含めての「成功」

 

けれど

真似をする側は

どうしても“目に見える部分”だけをなぞってしまう

 

すると──

見た目は似ているのにどこか違う

なぜか結果が出ない

 

それどころか

自分に合わないやり方を無理に続けて

疲れてしまったり

もとの自分の良さを失ってしまったりすることもある

 

「誰かの真似をすること」と

「自分らしく成果を出すこと」は

ときに相反するものになる

 

だから

勉強では

まず“量”から

生活リズムや取り組む頻度を真似てみる

 

でも仕事や人生では

真似る前に考えてみる必要がある

 

自分の今とその人の今は

本当に重なる場所があるのか

 

そのやり方を支えている

土台はなんなのか

 

それを見ようとする姿勢こそが

たぶん“本当の学び”なんだと思う

 

表面ではなく

根っこを見る

それが

真似る力の本質かもしれない