個太郎塾ふじみ野教室 -埼玉県富士見市-

勉強大好き変わり者の塾長です。変人と呼ばれることもしばしば・・・ブログを読むとわかります笑

【忘れた、で終わらせない】 ── 約束と優先順位と、見えていない他人の時間

忘れるという行為は

その人の中で、その出来事が

「重要なもの」として扱われていないことの表れだと思っている

 

本当に大事だと思っていることは

簡単に忘れない

 

そうならないように

人は自然と工夫をする

 

楽しみにしている予定

大切な約束

好きなこと

 

これらを

忘れることはあまりない

 

能力とかではなく

単純に優先順位の問題だと思う

 

その時点で

自分の中の大切な引き出しに

しまっていなかった

 

それだけの話

 

だからきちんとしまいなさい

というような

そんな単純な話でもない

 

もっと根の深い問題が

ここにはあると思う

 

それは

人に迷惑がかかっている

という発想そのものが

欠如してしまっているということ

 

忘れたことで

誰の時間が止まってしまったのか

誰が準備をしていたのか

誰の予定が動かせなかったのか

 

そこへの想像が

そもそも存在していない

 

だから自分の中で完結してしまい

同じことを繰り返す

 

他人という存在が

自己の思考の中にはいっていない

 

だから

どうしたら忘れないか

どうしたら大切に思えるか

こういった問いは実はズレていると感じる

 

必要なのは

記憶術でも意識改革でもなく

自分の行動が誰にどんな影響を与えているか

それを見る力

 

自分のためのものではない

他人の時間と重なっていることを忘れてはいけない

 

それが見えた瞬間

「忘れた」という言葉では

終わらなくなるはずだ