個太郎塾ふじみ野教室 -埼玉県富士見市-

勉強大好き変わり者の塾長です。変人と呼ばれることもしばしば・・・ブログを読むとわかります笑

ほんのひと手間を加えることで相手の捉え方が大きく変わることがある

私は料理が下手です

 

料理人の母親がいるにも関わらず

その遺伝子はどうやらもらえなかったようで

 

おかげで舌は肥えているんですけどね笑

 

二十歳の頃だったでしょうか

仕事の関係で

会社の先輩方と数週間だけ

共同寮生活をしていた時期がありました

 

仕事終わりに

みんなで寮で飲み会をする

そんな毎日を過ごしておりました

 

今でも忘れません

先輩のエラさん

 

先輩?

私が二十歳で彼がが50代半ばだったので

大先輩ですね

今でも鮮明にお顔は覚えております

 

エラさんに

飲み会のつまみとして

たくあんを切ってきてほしいと頼まれました

 

たかが「たくあん」と思うかもですが

料理下手の私にとっては

これがなかなかの作業でして

 

無事すべてを切り終わり

(ってあとで気づいたことですが切れていないのもあったりで笑)

エラさんのところに持っていくやいなや

こんなことを言われました

 

 

「流石料理人の息子だけのことはあるな」

 

 

一瞬何を言っているのかわかりませんでした

 

たくあんを切っただけです

そして器にいれて出しただけです

 

しかもちゃんと切れていないのもありましたし・・・

 

 

そうではありませんでした

エラさんは盛り付けの美しさを褒めてくれたのです

 

確かにきれいに並べて出しましたが

これは意識的にというよりも

母親の出してくれるそれを見て育ったからに過ぎません

 

そうやって出すことが

当たり前だと思っていたのです

 

「どんなにお前が料理が下手だったとしても

こういったひと手間があるだけで

このたくあんは一層美味しくなる」

 

エラさんに言われたこのセリフ

 

うれしくもあり

恥ずかしくもあり

変な気持ちになったことを覚えています

 

どうやら私は

知らないうちに

この「ひと手間」を加えていたようです

 

これは

知らず知らずのうちに

ひと手間の大切さを教えてくれた

母に感謝ですね

 

え?

 

なんでこんな事を急に書いたのかって?

 

実は卒業生から

LINEをもらいまして

 

芸能活動

舞台で頑張っている卒業生

 

ぜひ見に来てほしいという案内です

 

こういった案内って正直

一斉メールなんだろうな〜と思うことがほとんどです

 

かなり多くの人間に送るでしょうから

それはそれで納得なんですけど

 

やはり寂しいですよね

 

これまでの関係性を考えると

急に他人行儀感を感じてしまって

 

そんな長いメールであっても

最後にほんの一言でも

短くてもいいので

「ひと手間」が感じられると

まったく受け取り方は変わります

 

卒業生から送られてきたメールには

ちゃんとこの「ひと手間」がありました

 

やはり気持ちはいいものです

 

このメールを受け取って

「たくあん」の話を思い出したというわけです