真夜中の住宅街を走る1台の車
というか
ウチの車なんだけど
時間も時間
家のあかりもほとんどなく
辺りは真っ暗
あと少しで家に到着する
あの曲がり角を曲がれば、、、
最後の曲がり角を曲がったその瞬間
目の前に
全身真っ黒な服をきた
1人の男性が現れた
現れたというより
ずっとそこにいたのだろう
道路のど真ん中で
立ち止まって
ずっとスマホをいじっている
ちょうど死角になっていて
曲がる前には気が付かなかった
もしスピードが出ていたら
確実にアウトな距離
こっちには全く気がついていない
車のライトにすら気がついていない
真夜中なのでクラクションもならせない
家に入る直前に
一度振り返ったが
先程と全く同じ場所で
ずっと立ち止まったまま
まだスマホをいじっていた
自分の世界に入り込んで
周りが見えていないのだろう
自分がその場所にいたら
どういうことが起こりうるか
ある程度予想はつくはず
笑ってすまされる話ではない
どんな状況であれ
つねに周りがみえている人間でありたい
いろんな意味で・・・