まぶしい
なんだこの居心地の悪さは
ここは一体どこなんだ
周りには知らない大人ばかり
冷たい視線を感じる
きっとボクの居場所はここではない
わからない
やったはずなのにわからない
教わったはずなのにわからない
ここまで出かかっているのだが
「ガタン」
煩雑に積み上げられた本の上から何かが落ちた
まぶしい
ボクはまだここにいる
相変わらずの居心地の悪さだ
気のせいだろうか
昨日より大人が減っている
ボクは宙に浮いていた
汚い
僕の机の上はたしかに汚い
「片付けなさい」
母親にも叱られた
「机が散らかっていると頭の中・・・」
母親が何か言っていた
片付けに夢中で聞こえなかった
暗い
何も見えない
ただ不思議と怖さはない
なんて居心地がいいのだろう
間違いない
きっとボクの居場所はここなんだ
広い
僕の机はこんなに広かったのだろうか
わからなかったあの問題もこの問題も
なぜかわかるようになっていた
「カタン」
引き出しの中でなにかが動いた音がした
400字小説