ある埼玉の塾さんの話です
時期は秋
ちょうど中3の後半戦に入り
いよいよ受験準備が本格化していく──
そんな頃のこと
あるご家庭から問い合わせがあったそうです
「そろそろ北辰テストを受けさせようかと思っていて……」
その一言で、ピンときたそうです
これは“かなりマズい状況”なのではないかと
話を聞いてみると
驚くことに、それまで北辰テストを一度も受けていなかった
理由は「本人が、まだ良い点を取れないと思うから」というもので
その言葉を受けて
ご家庭も「今じゃないんだろうな」と判断し
受けさせてこなかった
これ、受験業界にいる人間からすると
冷や汗モノの話です
私立を受けるかどうかは別として
埼玉の受験において北辰テストは
いわば“受験の通行手形”のような存在
とくに7月以降の北辰は
私立の確約・相談材料として極めて重要で
複数回の受験履歴がものを言う世界です
つまり、秋まで一度も受けていないというのは
すでに可能性を自分で削っているようなもの
このリスクに、まったく気づかずにいたというわけです
「情報がない」というのは
ある意味“無自覚なリスク”そのものだということ
もちろん、塾に通わなくても情報を取る手段はあります
学校の先生に聞く
ネットで調べる
入試説明会に行く
でも、それらの行動すら起こさないままだと
知らぬ間に“受験の路線”から外れてしまうことがある
秋になってから準備を始めても
受験の列車はすでに発車していたりする
だから塾に入れというわけではありません
ただ、実際にこういうケースがあるのだという
事実を知ってもらいたいのです