「僕やりますよ」
1人の生徒が声をあげた
ヒーローだね
キラキラ輝いていた
ティッシュ3枚とって
セミに近づく
おそるおそるなんて格好わるいことはしない
一瞬でパッとつかむ
いや騒いだ騒いだ
動かなかったら本当に生きているのか?と思っていたけど
ティッシュで掴まれた瞬間
ぎゃーぎゃー泣き出した
寝たふりしてたんじゃん!って感じで
暴れても無理だったね
ヒーローの手にかかれば一瞬
バッと捕まえて
外に出て放つ
まぁしぶといやろうで
しばらくの間ドアの前で格闘していたけど
なかなか逃げなくて・・・
ただ飛んでいるならまだしも
あんなに大きな声で鳴かれるとご近所迷惑だからね
とにかく助かった
いやー
感謝感謝
ありがとう
僕のヒーロー
・
・
・
9時20分
授業が終わる
「さようなら」
ヒーローのお帰りだ
深く頭を下げ改めてお礼をいう
これでまた平穏な日常が戻ってくる
そう思っていたのに・・・
再び女子生徒の悲鳴を聞くことになるとは・・・
ーーーto be continuedーーー