「えーわからない」
「ぜんぜんわからない」
小学生が国語の読解を解きながら
ずっとこのセリフを口にしている
そんなはずがないことは知っている
問題のレベルは今までと変わっていない
宿題で出した読解もできている
間違っていても1問程度
急に“全然わからない”という状態にはなるはずがない
我慢する
ここでヒントを出すのは簡単だ
でも我慢する
分かんないといえば
すぐにヒントがやってくると思われるのは
この子のためにも全くもってよくない
しばらく様子をみる
生徒の手が動く
答えを書き始めている
大問1
大問2
大問3
どんどん進む
正解かどうかはまだわからない
でも手は進む
「終わった・・・」
どうやら終わったようだ
さて丸をつけるか・・・
○
○
○
○
○
『あれ?全然わかんないんじゃなかったっけ?(笑)』
『全部あってるじゃん!』
『全部正解したじゃん!』
思った通りだ